64:名無しNIPPER[saga]
2017/11/10(金) 05:50:55.29 ID:uuR+QXp40
さて、今日はもともと探偵事務所が休みの日付だ。
折角ならサンディを連れてどこか外出でもしてみようか。
ふと改めて彼女の恰好をまじまじと確認してみる。
藍色を基調とした無地のパーカー、飾り気のない白いスカートに黒いタイツ。
これは服の下にある古傷を見せないための配慮なのか。
それとも見立ててくれた人の輝きすぎるセンスなのか。
後者ならばそっと目を瞑ろう。
何にせよ、将来はモデルか芸能人にでもなるような整った顔立ちに対して少々無骨すぎるファッションだ。
彼女も立派なレディ予備軍。ここはひとつ外出用やら部屋着やらで洋服を見立てるとするか。
「よし、今日は軽く出かけるとするか」
「はい、いってらっしゃいませ」
危うく前のめりにこけるところだった。ノータイムでお留守番の返事と来たか。
「いや、君も来るんだよ」
「私がついて行っても宜しいのですか?」
「もちろん。これから一緒に住むんだから、君の日用品とか買い足そうと思ってね。
好みの問題もあるだろうから一緒に選んでくれると嬉しいな」
「そ、それは恐縮ですが……では、ご一緒させて頂きます!」
そう言ってサンディはびしっと姿勢を正す。うむ、善き哉善き哉。
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