55:名無しNIPPER[saga]
2017/11/09(木) 23:59:49.17 ID:o6ummrG70
「では、いただきます」
「い、いただきます」
昨日食べたお寿司の時と同じく、ご飯を食べる前の自分の動作を彼女も真似てみた。
たどたどしい身ぶりだが、これから時間が経つ毎に慣れていくだろう。
それにしても、とても美味しそうに食べてくれるなぁ。
作った身としては割と嬉しかったりする。
頬をぷっくりさせて一心不乱にもぐもぐしている様は、まるでハムスターみたいだ。
「ご飯は逃げないから大丈夫だよ。喉に引っ掛けないようにね」
「ふぇ!? ふぁ、ふぁい! 行儀が悪くてすいません……」
あまりに微笑ましいので、くっくっとつい笑いつつも一言告げてしまう。
サンディはあわあわしながら急いで牛乳を飲んで口内の食べ物を流し込んだ。
空になったコップにおかわりの分を注ぎ足すと、頭をぺこぺこ下げてお礼の動きを見せてくれる。
上司にビールを注がれたサラリーマンの動きそのものじゃないか。
くっはっは、とまたしても笑ってしまった。失敬失敬。
サンディは何が面白くて笑っていたのか分からなかったようで、キョロキョロしながら赤面していた。
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