533:名無しNIPPER
2020/07/02(木) 20:00:49.06 ID:xBNddiV40
六月中旬。夕刻の頃。
どんよりとした空模様から、しとしとと降っている生温い雫がアスファルトを濡らす。
天気予報の週間予想は、一昨日からずっと傘マークを示していた。
これほどまでに雨が続くと、恵みの雨と表するには少々供給が過ぎているようにも感じる。
夏が始まる前の日本の空のカーテンは、グレイの色合いをしていた。
今まで私が居た場所の天井を想起させてきて、何だか少し気が滅入る。
ただ、外の景色を歩く人々は、色とりどりの傘を差していて
灰色の用紙にビビットな色彩の絵の具を撒いたような
高翌揚感のある風景も一緒に見せてくれる。
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