53:名無しNIPPER[saga]
2017/11/09(木) 23:44:50.58 ID:o6ummrG70
予想外の形ではあるが、まぁ良い目覚ましにはなったかなと思う。
そのまま洗顔を済ませて朝食の準備に取り掛かる。
私にも何か手伝えることはありませんか、とはサンディ談。
特にこれといって手伝うものは無いというと彼女は気を遣うだろうから、とりあえずお皿を並べるようにお願いした。
朝食はトーストと目玉焼き、そして簡素なサラダ。
僕はコーヒーを、サンディには牛乳を準備して食卓に並べた。
彼女は目をキラキラさせながら朝食が出来上がる様子を眺めている。
「どうしたの?」
「私も食べて、いいんですか……」
「もちろん。ああ、でもパンは今この二枚しかないから、おかわりが無くてゴメンね」
彼女は首を大きくブンブンと何度も横に振り、ついでに手もパタパタさせる。
「いいえ!いいえ!お気になさらず!!こうしてご主人様からお恵みを頂けるだけで幸せです!!」
そんなサンディの頭に手を置き、軽くクシャクシャと撫でてみる。
そうすると、こそばゆそうな、でもちょっぴり嬉しそうなのが見て取れた。
俯きかげんな表情から覗ける口元がもにゅもにゅしているから。
「顔を洗っておいで。それが済んだら朝ごはんにしよう」
「は、はい!!」
598Res/293.24 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20