441:名無しNIPPER[saga]
2018/10/15(月) 21:44:36.17 ID:4uI/TZsD0
少し離れた屋台にて双方の食べ物を購入し、サンディの所へ戻ろうと振り返ってみると。
遠目だと分からないが、どうやら浴衣姿の女性と話し込んでいるようだ。
知り合いなのだろうか? 屈託のない笑顔を浴衣の女性に向けていた。
例の事件のこともあるし、心内で少しだけ警戒レベルを上げながら元居た場所に歩みを進める。
だが、近づくにつれて自分の心配が杞憂なのが分かった。
サンディと話し込んでいるのは、よく買い物に行く洋服屋の店員だった。
確かサンディと初めて会った頃、動物園に向かう前に寄ってからあの店は贔屓させてもらっている。
当然僕も顔なじみになり始めていたので、まぁ互いに見知った仲ではある。
浴衣姿の店員がこちらに気付いて手を振ってくれた。
少し気恥ずかしさを覚えながら、食べ物の入った袋を片手に一任し、空いた手で手を振り返してみた。
その時にふと、気がつく。
その店員の背中に隠れるように、サンディと同年代の子どもがいる事に。
598Res/293.24 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20