432:名無しNIPPER[saga]
2018/10/15(月) 20:59:36.47 ID:4uI/TZsD0
サンディの分だけ買うと彼女は気後れするだろうから、
いちおう僕も大人用のそれを購入して、いま実際に着ていたりする。
和の心を形だけでもと整えてはみたが、こうして実際に袖を通してみると
なかなかどうして粋なものだ。
「お兄さんも、とっても似合ってます……」
「え、本当!? 似合ってる?」
「ほ、本当です! すっごく、すっごく格好いいです!!」
両手をグーの形にして胸元に構え、ふんすと鼻息を荒げつつサンディは褒めてくれる。
なんだが言わせちゃったみたいで申し訳ないなぁと、頭を軽くかいてみる。
そのまま余った方の手をサンディの頭に添えて、整えられた髪を乱さない程度に少し撫でてみた。
ふふ、と少しくすぐったそうに顔をほころばせてくれる。
困ったことに、どうにも可愛い以外の言葉が出てこない。
彼女の微笑みは、見た人の語彙力を無くす効力でもあるのだろうか。
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