412:名無しNIPPER[saga]
2018/07/03(火) 03:10:36.21 ID:DNR4q8jP0
い、いつの間に店内に!?
まさかあの時の鈴の音は来客を知らせるための……!?
いやしかし、割と距離もあるし、僕とマスターの会話って意外と聞こえてないのでは。
俯きがちで前髪がぱさりと垂れたサンディの表情は分からない。
「さ、サーンディ。こっちおいで。欲しい本は買えたかい?」
「……はい」
そのまま僕の横に空いている席にちょこん、と座る。
おいおい謎の空気の重さですよ奥さん。
ハードボイルド力を高めていないと到底耐えられないぞ。
「ま、マスター。コロンビアのおかわり一つ」
「あいよ。そこのお嬢さんは何か飲むもの決まったかい?」
一瞬の静寂。そして紡がれた言葉は。
「…………………ミルク、お願いします」
か細い声でミルクを注文しおったわ。
これ絶対さっきの会話聞かれてますやん。
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