361:名無しNIPPER[sage saga]
2018/04/21(土) 22:55:23.72 ID:aP2GD9YT0
蝉の声が遠くで聞こえてくる。
本格的な時雨の音が鳴り始めるほどではない。
しかし夏の暦を捲るには充分だろう。
照りつける日射しの強さが肌を焦がしていくような錯覚を感じた。
無意識に手を上に掲げて影を作る。
日除けにもならないが、まぁ幾分はマシだろう。
群青色のクリアスカイ。暑い季節は苦手だが、この空の色合いは割と好ましい。
深い藍をした空に白い線が一本引かれていた。
飛行機雲だ。これもまた夏の空の風物詩。
ただ、これが見えるのは天候が崩れる兆候でもある。
早めに切り上げるべきかどうかの良い判断材料になってくれるだろう。
それは何の事かって?
子どもの尾行に決まっているじゃないか。
……文字面だけだと、やたら業が深くなるなぁ。
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