316:名無しNIPPER[saga]
2018/01/20(土) 00:22:50.23 ID:Qhwvu5580
サンディが持ってきた本の中でも特に僕が目を引いたのは、職業に関する本だった。
そういったものは僕も就職活動をしていた頃に読んだ事がある。
どういう職種や職業があるのか、どうやったらなれるのか、どのくらい稼げるのか。
夢への道筋、その先の現実、そんな未来の在り方が書かれているような内容だ。
ひょっとすると、サンディには将来の夢があるのだろうか……。
小さな声で問いかけてみた。
「サンディ、将来は何になりたいの?」
それを聞いたサンディは顔を真っ赤にした。まさかの地雷だったか。
彼女は耳まで紅潮させつつ、なにやら索引ページから探し始めた。
そして本をパラパラと捲ると、彼女はその項目を開いて僕にそっと差し出した。
そこにはこう書いてあった。
『 探偵 』 と。
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