246:名無しNIPPER[saga]
2017/12/12(火) 03:50:39.93 ID:sLz/PBVL0
家に戻ると、お兄さんはいそいそと何かの準備を始めた。
その間に私はラッピングされたプレゼントを開ける事に。
247:名無しNIPPER[saga]
2017/12/12(火) 03:53:11.57 ID:sLz/PBVL0
まず最初に映っていたのは、どこかの大きな施設。
色んな人種の子どもたちが楽しそうにはしゃいでいる姿が映し出されている。
248:名無しNIPPER[saga]
2017/12/12(火) 03:54:37.49 ID:sLz/PBVL0
そして次の場面転換では、空いた部屋に二人が並んで座っていた。
二人はまじまじとした顔でカメラを見つめている。
249:名無しNIPPER[saga]
2017/12/12(火) 04:03:48.71 ID:sLz/PBVL0
“あー、いま、もう撮れてるの? 撮れてる? なら良かった。
サンディ。元気にしてる?
250:名無しNIPPER[saga]
2017/12/12(火) 04:07:29.79 ID:sLz/PBVL0
『やっほー。サンディ、私のこと忘れてないよね?
私もイザベルと一緒の孤児院にいるんだ。
251:名無しNIPPER[saga]
2017/12/12(火) 04:09:14.53 ID:sLz/PBVL0
“それとね。あたし達、貴方にどうしても伝えなくちゃいけない事があるの”
252:名無しNIPPER[saga]
2017/12/12(火) 04:10:25.69 ID:sLz/PBVL0
サンディ、助けてくれて、ありがとう。
253:名無しNIPPER[saga]
2017/12/12(火) 04:12:07.22 ID:sLz/PBVL0
『辛かったとき、一緒にぬくぬくしてくれて、ありがとう』
254:名無しNIPPER[saga]
2017/12/12(火) 04:15:17.99 ID:sLz/PBVL0
二人は満面の笑みで、カメラに向かって手を振っている。
映像はそこで終わっていた。
255:名無しNIPPER[saga]
2017/12/12(火) 04:29:11.03 ID:sLz/PBVL0
涙と鼻水で顔がぐしゃぐしゃになってしまった。
お兄さんはティッシュの箱を持ってきてくれたが、それを使い切りそうな勢いだ。
256:名無しNIPPER[saga]
2017/12/12(火) 04:40:31.81 ID:sLz/PBVL0
それから数日後。年の瀬も近づいた頃。
598Res/293.24 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20