224:名無しNIPPER
2017/12/05(火) 16:59:31.08 ID:uO7JY89I0
上手に出来上がったカレーを二人で食べ終えて、湯を張ったお風呂にそれぞれ浸かり、
夜更かししないように早々と就寝することに。
体質的には夜型の身だが、サンディと住むようになってから
随分と人間らしいルーティンで日々を過ごせるようになったものだ。
「おやすみなさい、お兄さん」
「おやすみ、サンディ。今日はゆっくり眠れそうかい?」
「はい。今日もゆっくり眠れそうです」
そう言って彼女は嬉しそうに薄く微笑む。
軽く頭を撫でたあとに部屋の灯りを消してみると、
羊を数える間もなく隣から規則正しい呼吸音が聞こえてきた。
君が穏やかな寝息を立てて眠ってくれているとき。
僕は静かに泣いている。
悲しいからではない。切ないからでもない。
ただ、涙が零れてしまう。
皆が享受する当たり前の幸せを、一生懸命に日々かみしめる健気な姿を見ていると。
願わずにはいられないのだ。
きみの瞳が美しいもので輝きますように。
きみの心が温かいもので満ちますように。
僕は多分、君から愛を教わっている。
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