209:名無しNIPPER[saga]
2017/11/25(土) 12:21:48.28 ID:KdyHe2Zm0
投函した次の日から、お兄さんは色々な所に電話をかけていた。
そして電話をかけた数に呼応するかのように外出する事が多くなった。
曰く「今まで探偵業を休んでいたから、年明けに再開をする為の準備中」との事だ。
手伝えることは何かありませんかと訊ねてみれば、じゃあお留守番を頼むと言われた。
頑張りますと答えたら、彼はにっこりと私の大好きな微笑みを向けてくれる。
そして大きな手で頭を撫でられた。
私は非力だけれど、全力でお兄さんのおうちを守ろうと心に決めた瞬間だった。
それから、あれよあれよという間に時間は過ぎて。
気付けば暦は十二月二十四日。クリスマスを迎えていた。
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