48: ◆/dCcy0t.c.[saga]
2017/11/11(土) 00:44:26.08 ID:aeHp99P40
梨子「ずっとあの音色を手に入れることが夢だった。……もう叶わないけどね」
私は右手を広げて、歪になった指を見つめる
49: ◆/dCcy0t.c.[saga]
2017/11/12(日) 21:03:55.06 ID:A7Q/ZjSg0
―――――
梨子「はぁ……やっぱりあのピアノだけは、私にとって特別なのよ」
50: ◆/dCcy0t.c.[saga]
2017/11/12(日) 21:05:11.96 ID:A7Q/ZjSg0
曜「お話は終わりじゃなかったんですか?」
梨子「だって、こんなところで見られるなんて思わなかったから」
51: ◆/dCcy0t.c.[saga]
2017/11/12(日) 21:07:47.45 ID:A7Q/ZjSg0
曜「だったら」
梨子「でも無理なの」
52: ◆/dCcy0t.c.[saga]
2017/11/12(日) 21:11:48.71 ID:A7Q/ZjSg0
梨子「……最後に見られただけでも奇跡なのよ。あなたが誘ってくれたおかげね」フフッ
曜「そうかも、しれないですけど」
53: ◆/dCcy0t.c.[saga]
2017/11/12(日) 21:13:50.79 ID:A7Q/ZjSg0
梨子「やっと、やっとたった一つ憧れだったピアノに出会えたっていうのに!……試奏どころか、近くで見ることすら叶わないのよ」
曜「……」
54: ◆/dCcy0t.c.[saga]
2017/11/12(日) 21:15:27.80 ID:A7Q/ZjSg0
曜「……きっと私は、心のどこかで幼馴染を追いかけているんです」
梨子「幼馴染?」
55: ◆/dCcy0t.c.[saga]
2017/11/12(日) 21:17:56.27 ID:A7Q/ZjSg0
曜「そして、彼女は諦めが悪いんです」
梨子「……本当にあなたにそっくりみたい。まだ何かあるの?」
56: ◆/dCcy0t.c.[saga]
2017/11/12(日) 21:23:05.27 ID:A7Q/ZjSg0
曜「でも、これは不可能じゃないですよ?」
梨子「いやいや、あんな高級品ばかりのピアノ店よ。警備だって厳重でしょう」
57: ◆/dCcy0t.c.[saga]
2017/11/12(日) 21:41:21.26 ID:A7Q/ZjSg0
曜「わがまま言いますねー……でも、梨子さんが本気なら、私は全力で助太刀いたしますよ!」
梨子「犯罪なのに」
58: ◆/dCcy0t.c.[saga]
2017/11/12(日) 21:43:30.36 ID:A7Q/ZjSg0
梨子「……本当にできると思う?」
曜「きっと出来ますよ!作戦会議といきましょう」
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