5: ◆CItYBDS.l2[saga]
2017/11/05(日) 18:31:45.10 ID:G6b6DZ3fo
賢者「―――商人君、心当たりが無いって言いました?貴方も一枚どころか二枚も三枚も噛んでるんですよ?」
商人「・・・?はっきり言ってくれ、どういうことだ?」
この旅の中、勇者の行動が要因となって起こった事件や、問題は
商人の悪知恵、突飛なアイディアによって打開されてきた
では、勇者補助係のエースは商人であるか?そう問われると、疑問である
なぜならば、商人ひねり出すアイディアは手続きの隙間、法の穴に針を通すものであり
これらを実現できたのは、あらゆる行政手続きを修め、その偉業をもって称される
勇者補助係の頭脳、賢者の力が大きかったからである
賢者「では、はっきり申し上げましょう」
賢者「平和のために邁進する勇者に、奴隷承認の肩書を押し付けたり」
騎士「あ・・・」
賢者「妙齢?の侯爵家の娘さんと、勇者を本人の同意なく結婚させちゃったり」
商人「う・・・」
賢者「挙句の果てには、本来ならば勇者に追いつき共に魔王に立ち向かうべき立場にありながら
賢者「職務放棄して合流を拒否しちゃったり」
盗賊「んむぅ・・・」
賢者の言葉が、皆に旅の思い出を想起させた
勇者に起因したとは言え、勇者を貶めかねない解決方法をとってしまったことへの罪悪感が
彼らから、反論の言葉を奪っていた
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