盗賊「勇者様!もう勘弁なりません!」
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47: ◆CItYBDS.l2[saga]
2017/11/19(日) 07:52:23.77 ID:A5nbTyvS0


――――――


〜少し前


「陛下!おられますか!?」


王の書斎に、一人の男が飛び込んできた
ろうそくの明かりに照らされた男の顔には、びっしりと汗が浮かんでいる
その表情が、由々しき事態が起きていることを物語っている


王「そのように声を張らずともよい近衛兵長、儂はここにおる」


王「一体、どうしたというのだ?酷い汗だぞ」


近衛兵長「あの開かずの間の宝物庫が・・・暴かれた」


王は、ゆっくりと目を閉じ
大きく息を吐いた


王「・・・犯人はわかっておるのか?」


近衛兵長「まだだ・・・だが、ひとまず部屋は封鎖しておいた」


近衛兵長「一般兵に中を調べられたらまずい、俺の兵にも俺が行くまで決して部屋に入らぬよう厳命した」


近衛兵は、まるで知己と話すがごとく口ぶりである
しかし、王がそれを咎めることはない


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