22: ◆CItYBDS.l2[saga]
2017/11/08(水) 18:55:21.64 ID:1/6b/enLo
大臣「盗賊、君には私と騎士君たちの連絡役になってもらう」
大臣「辞令だ、現時点を持って大臣付き秘書官に任命する」
盗賊「え、あ、はい」
盗賊(あ、いつのまにか、魔法解けてた・・・)
騎士「ちょ、ちょっと大臣!タダでさえ人手不足なのに、いま盗賊さんを引き抜かれたら!」
常にオーバーワークに晒されてきていた騎士の必死の懇願である
しかし、その願いは大臣には届かない
むしろ話を遮られたことによって、大臣の顔がみるみる赤く赤く染まっていく
大臣「いい加減にしろ騎士っ!先ほどから、自身の立場も忘れ!口をはさみおって!」
大臣「時間がないと、何度言ったらわかるのだ!」
大臣「必要なものは全て用意すると言ったろう!人員は随時、補充する!」
上司の突然の叱責に、4人は圧倒され唖然としてしまっていた
その様子を感じ取った大臣は、再度、檄が飛ぶ
大臣「いつまで、だらだらしている!さっさと自分の仕事に取り掛からんかぁっ!」
騎士「はっはいっ!!!」
ひとり盗賊を残して、3人は回れ右で、場所も知らぬ宝物庫へと歩を進めた
賢者は、その明晰な頭脳で大臣の不審な態度について考えをめぐらせ
同様に商人は、その明晰ではない頭脳で事態の分析をはかろうとして
明晰ではないながらも自らの限界を悟り
とりあえず、考えることをやめた
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