212: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/01/09(火) 16:06:54.76 ID:stzXCINl0
魔王「そうだな・・・では王になりすますか」
勇者「なりすます?」
魔王「つまり、王を殺し・・・入れ替わる・・・」
勇者「・・・」
魔王「ほお、闘争を嫌う貴様なら怒り狂うと思ったが・・・それほどに酷い王なのか」
勇者「魔王・・・魔族を治めていたお前なら、この国を治めることも・・・」
魔王「私は、隠居した身なのだが」
勇者「頼む!対価はいくらでも支払う!」
魔王「そこまで信頼されても困るな。私は人の統治などしたことないからな」
魔王「それに、旧世代の魔族の血が突然騒いで大問題を引き起こすやもしれんぞ?」
勇者「俺が、付き添おう。俺を側においてくれれば、可能な限りサポートをする」
魔王「万が一ばれるたら国に大混乱をもたらすぞ」
魔王「勇者が、それに加担したとなればなおさらだ」
勇者「ならば俺も顔を変えよう・・・元には戻れなくなるが、究極の変化魔法を使えば可能だ」
魔王「家族や友人を捨てるつもりか?」
勇者「この国の現状を思えば、芥程の後悔もない」
魔王「ふむ、それほどの覚悟か・・・よかろう、長い余生だ。人間の王ぐらいやってやろう」
魔王「・・・対価はいくらでも支払うと言ったな」
勇者「ああ、俺が払える限りでだが」
魔王「ならば、貴様には私の余生に付き合ってもらおう。互いに家族や友を捨てた身、新たな友を得るのは良いことであろう」
勇者「・・・ああ!それぐらいなんてことはない!」
魔王「ふむ、しかし人間の寿命は短すぎる・・・お前の体、すこしいじらせてもらうぞ」
勇者「?」
魔王「なに、魔族寄りの体に改造して。ちいっとだけ寿命を延ばすのさ」
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