208: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/01/09(火) 16:04:51.74 ID:stzXCINl0
王「我が名は『魔王』。かつては魔族を治めし者だ」
大臣「!?」
魔王「!?」
王「ふふふ笑えるではないか、そこに縛り上げられた勇者が何気なしに吐き出した戯言」
王「先ほど、私の事を魔王と呼んだな」
王「ふははははははは、つまり勇者ただ一人が、真実にたどり着いていたというわけだ」
勇者「・・・お前が、真の魔王だと!?」
王「いかんいかん、この言い方では語弊があるな。今や私は息子に職を譲った身、言うなれば元魔王」
魔王「ち、父上なのですか?」
魔王「そのお姿はいったい!?」
側近「先代勇者によって倒されたのでは!?」
魔王「それよりも父上!貴方は魔の者でありながら、魔族を虐げるようなマネをしていたということですか!?」
王「ははははは、悪く思うなよ魔王よ。いまや儂は人類の味方、魔族すら恐怖に陥れる儂は言わば『大魔王』である!」
魔王「あ、あくまめ!」
王「いや、悪魔じゃし」
王「よろしい、せっかく役者もそろっておる。皆に真実を聞かせてやろう」
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