206: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/01/09(火) 16:03:56.23 ID:stzXCINl0
側近「はい、召喚魔法 出でよ魔法のキャビネット」
演壇脇に、王の作り出したものより遥かに小さい魔法陣が形成され
光り輝く陣の中から、キャビネットが浮かび上がる
側近がキャビネットに近づき、引き出しをあけいくつかの書類を取り出した
側近「えーはい、こちらですね。魔王様」
魔王「うむ・・・よおく聞け人間ども、今我が手に握られている紙は王国の補正予算案」
魔王「それも勇者関連事業に関するものである!」
魔王「ここには勇者関連事業に5000万Gもの巨額の予算が組まれていることが書かれている!」
魔王「そしてこちらの用紙には、その決済の領収書がとりまとめてある!」
大臣「な!?何故貴様がそのようなものを持って居る!?」
魔王「領収を精査したところ、その予算の大部分が大臣所縁の商会に支払われているな、それも使途が曖昧で領収の体を為していない!」
大臣「わ、わかったぞ!貴様、何かしらの違法行為に手を染めたな!」
大臣「どのような改竄が為されているかも知れぬ!そんなもの証拠にはならんぞ」
側近「いえ、普通に窓口で資料請求したらもらえました」
大臣「この国の情報公開制度はどうなっているのだ!?情報出しすぎだろ!」
勇者「大臣!答えろ!俺たちの金、何に使った!」
大臣「くっ・・・私は知らん、何も知らんぞ!担当部署に問い合わせろ!」
商人(うわあ、藪蛇じゃねえか・・・これじゃあ大臣からも恨まれかねないぞ、というか絶対恨まれるだろこれ)
商人(いや、この調子だと大臣も失脚か・・・いやいやいや、大臣の政治力なら乗り切る可能性も捨てきれない!)
商人(よし!話を逸らしたうえで、バランスをとろう!)
235Res/221.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20