198: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/01/09(火) 15:59:50.92 ID:stzXCINl0
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大臣「何をごちゃごちゃ言っている。騎士よ、貴様の仕事はまだ終わっていないぞ!」
大臣「早く勇者一行を議場から連れ出して、聴取にうつれ」
大臣「勇者の乱入で、どれだけ審議が遅れたことか。時間の浪費は、国民の血税の浪費に他ならないのだぞ!」
大臣「議長。審議の時間など必要ない、さっさと採決にうつれ!」
議長「最低限の審議は行わなくては、国民の理解が得られませぬぞ?」
大臣「それは、衆民院の理屈であろう。いまこの国が、どれだけの危機に瀕しているか」
大臣「短時間とは言え、それを理解できないものどもが審議などしたところで何になる」
大臣「だが、知識豊かな貴族院議員の皆と一部賢しい衆民院議員の一定の理解は得られよう。いまはそれで充分なのだ」
議長「しかし議会の運営は、議会によって・・・」
大臣「わからぬ男であるな、審議の時間がとれないのは私にとっても不利なことなのだ。だがそれを差し引いても、この動議を早急に通す必要があると言っている」
大臣「構わぬから採決にうつれ。偽の王を引きずりおろし、この国をあるべき姿に変えるのだ!」
遊び人「 おまちくださああああああああああああああああい 」
議長「 あ!? 」
大臣「邪魔をするな遊び人。貴様も議事進行を遅らすというなら牢屋にぶち込むぞ!」
遊び人「新勇者様の奏上にございます!」
大臣「は!?」
商人「え!?」
遊び人「議場に御集りの皆々様、お聞きください」
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