盗賊「勇者様!もう勘弁なりません!」
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171: ◆CItYBDS.l2[saga]
2017/12/31(日) 15:41:27.06 ID:bGx85dA80


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勇者は焦っていた

奏上を邪魔されただけではなく、たかが冒険商人に手こずる自身の姿を

多くの目に晒してしまっている恥辱の心が、そうさせるのだ


勇者(くそっ!剣の稽古は、旅立ったあとも戦士との稽古で散々積んできた!)


勇者(どんな奴にだって負ける気がしねえ!だが・・・)


勇者(ソロバンとの戦い方なんて俺は習っちゃいねえぞ!)


事実、勇者は現時点において人類最強の剣士と言って差支えがないであろう

しかし、勇者の目の前にいる男が握っている物は巨大なソロバンであり

更に言えば、魔力を込めることによって伸縮する間合いが定かにならない変則的な武器であった


勇者(だが、それだけなら問題ねえ。大振りで振り回したり、勢い余ってよろついたりと隙だらけだ・・・)


勇者(そのうえ、間合いをとって魔法でぶっとばせば一発で決着は済む・・・だが)


勇者の頭上を、巨大なソロバンが素通りする

商人の横薙ぎを、危なげなく勇者が身を低くして躱したのだ


勇者(胴ががら空きじゃねえか・・・)


勇者が剣を地面と水平に構え、突きの姿勢をとった

その瞬間、何処からともなくナイフが飛んでくる


勇者(これだ・・・!商人の隙を突こうとしたり、魔法の詠唱をしようとすると、すぐにコイツが飛んでくるっ!)


勇者(俺の最大の敵は、目の前の糞ザコ商人なんかじゃねえ!サポートに徹して姿を見せねえ陰気野郎だ!)


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