128: ◆CItYBDS.l2[saga]
2017/12/24(日) 14:55:40.72 ID:zYlpnfp/0
遊び人「貴方たちの知る勇者は、確かに自分勝手なところがあるようですわね!しかし、あれは私の知る真の勇者とはかけ離れたものです!」
遊び人「真の勇者とは、常に周囲の人々に寄り添って然るべきなのです!」
遊び人「商人さんは、かつて伝説の冒険商人に憧れたそうですね!?」
商人「む、昔の話だ!」
遊び人「その気持ちが僅かにも残っていないと言えますか?勇者と呼ばれるものへの憧れが、貴方自身の目を曇らせているように私には見えますわ」
商人「どういうことだ・・・?」
遊び人「貴方は勇者に憧れるあまり、勇者に近づきつつある!しかし、それは貴方の忌み嫌っている独善的な偽物の勇者にです!」
商人「ああ?おちょくってんのかお前」
遊び人「いや、仕方ありませんね。あなた方はみな、真の勇者のことを。先代勇者のことを物語の上でしか知らないのですから!」
賢者(それは、貴方もでしょう・・・とは言い辛い雰囲気ですねえ)
遊び人「よろしいでしょう!あたくしが語って進ぜよう!ああー、あれは、えっといつのころ・・・あ」
遊び人「むかしむかしあるところに・・・に・・・い・・・」
電池が切れたように、遊び人があおむけに倒れた
先ほどとは打って変わって、涼やかな寝息が宝物庫に流れ出た
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