59:名無しNIPPER[saga]
2018/01/22(月) 23:41:15.15 ID:VygFukUv0
いや、そもそもの話……加蓮に呼び止められなければ、もっと早くに事務所を出れたんだ。
そう文句を言いたかったけど、加蓮は事情を知らなかったのもあるし、それを言った所で何にもならない。
優先すべき事は、早く話を切り上げて事務所を出る事、それだけだった。
「わ、悪いっ! あたし、もう行かなくちゃ……」
「うん、行ってらっしゃい。外はまだまだ雨が強いし、気を付けて行きなさいね」
手を振って見送る加蓮を後目で見つつ、あたしは事務所の出口を目指して駆け出した。
ここから先は誰が呼び止めようとも、止まる事は絶対にしない。
脇目も振らず、一目散にあたしはプロデューサーさんの下にへと走っていくのだった。
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