36:名無しNIPPER[saga]
2017/12/18(月) 03:13:51.53 ID:esaFuaki0
(そもそもの話……あの日、プロデューサーさんに声を掛けられなかったら、こんな事にはなってないはずだし)
街中でTに声を掛けられ、アイドルとしてスカウトされたからこそ、今の自分がある。
もしも出会わなかった場合、奈緒は普通の女の子として平穏な生活を送り、平凡な人生を過ごして終わるだけだったかもしれない。
(こんな可愛い衣装を着てライブができるのも、プロデューサーさんのお陰。本当に、プロデューサーさんには感謝をしてもしきれない。だけど……)
平凡な人生に彩りを与え、輝かしくしてくれた。返しても返しきれない程の恩義も感じている。
だが、それに対する感謝の気持ちをまだ奈緒はTに伝えられてはいなかった。
それは面と向かって言うのは恥ずかしい、という気持ちと性格上の問題から。
本当は素直に伝えたいのだが、それら二つの問題が達成のハードルをより高くしている。
(……また今度。うん、また今度にしよう。その時には必ず、感謝の気持ちを……)
そうして次に次にと引き延ばし続け、それが今日にへと至っている。
『ありがとう』というたった五文字の言葉を口にできないでいるのが現状なのであった。
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