神谷奈緒「マーキング」
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14:名無しNIPPER[saga]
2017/11/02(木) 07:48:24.70 ID:yaYFtgev0
(すまない……奈緒)


口には決して出さず、Tは心の中で彼女に対して謝罪する。


本当は直接伝えて謝りたかった。泣き続ける奈緒に近づき、宥めてしまいたかった。


そもそもの話、彼女に対して強い口調で当たるのも、冷たい態度で接するのも彼の本意では無い。


「ぐすっ……ひっぐ……」


「……」


目の前で泣いているのは、自分の担当アイドルである少女。……いや、だった少女。


担当プロデューサーであったTの事を慕い、好意まで抱いていた少女。


そして、この部屋に彼が閉じ込められる原因を作ってしまった少女でもある。


「うぅ……えっぐ……」


「……」


元プロデューサーであり、現統括部長であるT。彼には彼女を受け入れる事は絶対に許されない。


自分の事を好いている奈緒に対し、どんな事であっても拒絶し、冷たくあしらわなければならない。


それは立場上の問題や会社からの指示もあれば、自分なりのけじめ、もしくは罰でもある。


そう、何故なら……






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