ありす「合同ライブ、ですか?」 杏「うへぇ……」
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55: ◆fuWkWfr/Bc[sage]
2017/10/31(火) 22:15:51.26 ID:vBR8DJ32o
ありす「私、今なら杏さんの気持ちが分かります」
杏「ん?」
ありす「眠くて仕方ありません」
杏「はは、もう少ししたらプロデューサーも来るよ。それとも、それまで寝ておく?」
ありす「いいんですか?」
杏「プロデューサーが来たら起こしてあげるから、安心して寝てていいよ」
ありす「はい。……いつもと逆ですね」
杏「ありすちゃんが寝て、杏が起こすって? 確かにそうだ。珍しい経験させてもらえるね」
ありす(ふわふわとした気分は眠気のせいか、それともライブがもう終わったということへの現実感が足りないせいか)
ありす「杏さん。今日、楽しかったですね」
杏「うん」
ありす「私、こんなに楽しかったの、初めてです」
杏「うん」
ありす(意識がぼやけた状態で、なんとなく言葉が口に出る)
ありす「杏さんがいて、隣で一緒に歌ってくれて」
ありす「お客さんに、私たちの色を振ってもらえて」
ありす「ようやく一人前になれた、気がしました」
杏「うん……」
ありす「最後の挨拶のとき、皆さんに名前を呼んでもらえたのが、嬉しかったんです」
ありす「私もアイドルとして、認められたんだ、って……」ウトウト
ありす「だから、これで胸を張って、杏さんのパートナーだって、言え……」カクン
杏「……おやすみ、ありすちゃん」
ありす(杏さんに頭を撫でられる感覚の中、私の意識は暗転しました)
………
……
…
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