ありす「合同ライブ、ですか?」 杏「うへぇ……」
↓ 1- 覧 板 20
39: ◆fuWkWfr/Bc[sage]
2017/10/31(火) 21:50:44.55 ID:vBR8DJ32o
………
……
…
ありす「ようやく、ですね」
杏「だねぇ。ついに負けちゃった」
ありす(夕ご飯を済ませた私たちは、ゲームをしていました。ソフトは前に杏さんの家でやっていたパズルゲーム。つまり、リベンジです)
杏「ずいぶん上達したね。ちょっと驚いたよ」
ありす「あれからダウンロード版を買って練習しましたから」
杏「なるほど、道理で」
ありす「……」
ありす(今回はなんとか勝ちを拾えました。私が練習で上手くなったことは確かで、前回では対応できなかったような局面も対処ができました。けれど……)
ありす「杏さん、やっている最中どこかぼうっとしていませんでしたか?」
杏「え?」
ありす「だって、細かいミスを何度かしていましたから。あれがなかったら、まだ私が勝っていたか分からなかったと思います」
ありす(そう、杏さんはらしくもないミスを何度かしていました。これが勝負の別れ目、というほど致命的なものではありませんでしたが、それが無ければあるいは、というものです)
杏「よく分かったね」
ありす「それだけ上達して、杏さんの様子を窺えるくらいにはなったということです」
ありす「手加減していたわけではないというのは分かりますが、全力の杏さんでないと意味がありません。いったいなにを悩んでいたのですか」
ありす(そのとき、杏さんは珍しい表情を浮かべていました。眉を僅かにしかめて目を伏せ、まるで迷っているかのような、そんな顔)
ありす(少しして、杏さんは手元のコントローラに目を落としながら言いました)
杏「ありすちゃん。今、アイドル楽しい?」
62Res/76.88 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20