233: ◆nySMeRqtqc[saga]
2018/03/12(月) 23:55:01.30 ID:LYQ/E/BJ0
先ほどもお話ししましたが、私の家庭環境は良いものではありませんでした。
お金がないわけではありません。それが私たちに行き届かないだけで。
自由がないわけではありません。それを取り上げられてしまうだけで。
私の父はスポーツ用品の会社に勤めております。昔はスポーツマンだったそうです。
234: ◆nySMeRqtqc[saga]
2018/03/13(火) 00:00:18.05 ID:adDW5iDl0
父はそれを振りかざしました。家でも、外でも。それでいて、自分の利益のためなら
善良なふりをし猫をかぶる卑怯者でもありました。
父は傲慢で、なにかあれば誰かからモノを奪い取ろうとします。
自分の力を見せつけて、脅して、殴りつけて!
私も、母も、一つ下の弟も例外ではありません。気に食わなければ
235: ◆nySMeRqtqc[saga]
2018/03/13(火) 00:08:19.47 ID:adDW5iDl0
私たちは何もしていないのに。私たちは、ただ、つつましやかな、いわゆる
「正しい」生活を送ろうとしていただけなのですよ!?
それを壊そうとする者を悪と断じないわけがない!やつの行動は悪逆そのもの、
暴虐の塊、非道でしかない!そんなこと、許されるわけがない。
私が、守らなければ。このか弱い弟と母を守らなければ。
236: ◆nySMeRqtqc[saga]
2018/03/13(火) 00:13:33.20 ID:adDW5iDl0
……そして、私は。それを信じて生き続けたのです。
……果たして、それは正しかったのでしょうか?
本当は、私の理不尽になんとかして理由をつけたかっただけなのかもしれません。
本当は、私は弱き正義を助けるために行動しようとしていたのではなく。
……自分の中に眠る、強大な力を誇る父(あく)に怯え、痛めつけられているじぶんを助けてほしかった、それだけなのかもしれません。
237: ◆nySMeRqtqc[saga]
2018/03/13(火) 00:28:34.72 ID:adDW5iDl0
Chapter3
俺はまだ
あのク
238: ◆nySMeRqtqc[saga]
2018/03/13(火) 00:42:33.93 ID:adDW5iDl0
……ひどく、寝覚めのわるい朝だった。
当然だ。昨日、あんな事件が起きてしまったんだから。
……最期の古伏の悲鳴ともいえる叫びが、まだ耳の奥の中でこだましている。
何で気づけてやれなかったんだ、とか。もっとこうすればよかっただろ、とか。
239: ◆nySMeRqtqc[saga]
2018/03/13(火) 00:49:41.77 ID:adDW5iDl0
「さすが雪水くん!こういうときでも皆を支えに行こうとするなんてさすが希望とよべる
存在だよ!」
雪水「……ああ、クソっ!」
240: ◆nySMeRqtqc[saga]
2018/03/13(火) 01:01:43.74 ID:adDW5iDl0
なんとなく、そこに何があるかわかっていた。
だって、道場は……道場といえば……おもいつくのは、あいつらくらいじゃないか。
その予想は、なんの狂いもなく当たっていた。
241:名無しNIPPER[sage]
2018/03/13(火) 01:03:35.77 ID:4wA4ElMI0
乙
かけない
242:名無しNIPPER[sage]
2018/03/13(火) 01:04:53.11 ID:eits6Va20
乙です
かけようかな
243:名無しNIPPER[sage]
2018/03/13(火) 01:08:36.13 ID:4wA4ElMI0
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