240: ◆nySMeRqtqc[saga]
2018/03/13(火) 01:01:43.74 ID:adDW5iDl0
なんとなく、そこに何があるかわかっていた。
だって、道場は……道場といえば……おもいつくのは、あいつらくらいじゃないか。
その予想は、なんの狂いもなく当たっていた。
唐崎「……くそっ、なんで……」
……そこにいたのは唐崎だった。
いつもの唐崎ではなかった。
何があってもむすっとした仏頂面でじっとしていた、唐崎ではなかった。
壁を殴りながら、苛立ちを隠すそぶりも見せない唐崎は、なんというか。
子供みたいだった。……もしかしたら、あいつは、この中にいる誰よりもガキ臭かったんじゃないだろうか。
そのくせ、頭が回るから、それを表に出さず、誰からもある程度警戒されることで、
身を守っていたのではないか。ふと、そう思った。そうだとしたら。
あいつはこの状況に怯えているだけだったんじゃないか?
それをどんな形であれ支えていたのが、あの二人だったんじゃないか?
……なんとなく、そんな気がした。根拠はない。だけど、間違ってる気もしなかった。
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今回はここまで。ありがとうございました。
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