212: ◆nySMeRqtqc[saga]
2018/03/03(土) 23:48:28.76 ID:AsFWUixV0
誰も何も言えないでいた。状況を飲み込めないでいた。口を出せないでいた。
……裏で取引をしてて、それを楠見が裏切ったってことか?
何のためにそんな、いや、何を思えばそんなことに……
梶原「お、お前らは、な、何の話を……」
楠見「ああ、ごめん。置いてけぼりだったね。説明も兼ねて事件の話をしようか。
被害者の迷いと加害者の信念、シロの誰かのための悪行とクロの独りよがりの善行が交差する事件。
強さを求めた狩人と弱くあろうとした柔道家、過去に立ち向かって、悪に生きると決めた鈴本さんと過去から逃げまどって正義にすがっている古伏さんの「二人」の犯行をね!
ああ、まあ。題材としてはありきたり。物語によくある奴だね」
四月朔日「物語……何の話をしてるのかなえ……?」
皆守「何か、知ってるっていうの……?話して、ほしいけど……」
楠見「まあ、私なんかが話してもつまらないだろうけど……
さて、前回雪水くんがドヤ顔で話してた事件の全貌ってやつを振り返るよ」
……何が言いたいのかは知りたいが……話すつもりはある、んだよな?
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