鬼姫「わたしの愛は美しいでしょう?」
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9: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2017/10/29(日) 20:22:24.52 ID:hGr+6DsHO

勿論、これも魔法だ。

自分がいない間は痛みをなくして、此処へ来たら痛みを与える。

痛みに慣れさせない為の手段だろう。よく考えたもんだ。その頭を他に回せないもんかね。

それにしても、魔法ってやつは本当に便利だ。

焼いたり、凍らせたり、雷を落としたり、風を起こしたり、傷を癒したり。

高位の魔族ともなれば、死人を生き返らせることも可能らしい。


魔法。


強い者にはめっぽう優しくて、弱い者にはとことん厳しい。

それが、魔法に対するイメージ。

もし人生で一度きり、とんでもなく強力な魔法使えるなら、今すぐにあの女を殺してやりたい。

こんな風に、何度も何度も考えた。

あいつを殺すことを、あいつが苦しむ様を妄想した。

あいつが俺にしたように、充分に苦しめてから殺すことも考えたが、それは止めた。

だって、あの女ときたら、首を絞めても悦ぶし、馬乗りになって殴っても悦ぶんだ。



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