鬼姫「わたしの愛は美しいでしょう?」
1- 20
43: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2017/10/29(日) 21:50:56.91 ID:hGr+6DsHO

>>>>>>>

側近「これが、姫様のご両親、屍王様と鬼姫様の最期です」

少女は目を閉じて、両親の愛の形に想いを馳せる。母は身勝手で我が儘。

父はそんな母を憎み、自分諸共消し去った。

両親がいないのは寂しいが、その物語はとても美しく思えた。

倒錯した女の愛と、愛された男の憎しみ。母はその憎しみすら受け入れて、父を愛したのだ。

少女には母の想いが痛い程に理解出来た。父が如何に魅力的な男性だったのかも理解した。

わたしにも、そんな男が現れるのだろうか? こんなにも素敵な出逢いがあるのだろうか?

少女は一時悩んだが、一瞬にして振り払った。


母に出来て、自分に出来ないわけがない。


なぜなら、少女にはそれだけの力がある。我が儘に、強者として生きられる。

嘗て、母がそうであったように。

弱者の上に立ち、世の全てを思うがままにしてみせる。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
55Res/42.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice