鬼姫「わたしの愛は美しいでしょう?」
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15: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2017/10/29(日) 20:46:33.48 ID:hGr+6DsHO

魔王「愚かな。力に狂ったか」

いいえ、わたしは自分の力を示しただけ。

供も置かずに此処に来たあなたの失態。

あなたの信じた父に恩義を示す為にお一人で来たのだろうけど、本当に馬鹿ね。

わたしのように、未だに争いを望む者がいることを知らなかったのだから。

魔族を忘れた魔王様、さようなら。

さあ、死になさい。


魔王「がっ…」


わたしはこの直後、とても後悔することになる。

この後に起きた、たった一つの偶然が、わたしの手から彼を奪った。

それはとても寂しくて切ないけれど、同時に嬉しくもある。

だって、彼がわたしを求めているのが手に取るように分かるのだから。

彼の発する強い魔力が、彼の想いが、全てわたしに向けられているのだから……



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