【艦これ】提督「クソッタレな世界を」長門「生き残るために抗おう」【安価スレ】
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4: ◆k5OCMHkyEc[saga]
2017/10/29(日) 15:54:37.39 ID:5kjN12kv0
軍が所有する島への航路中。提督は甲板でただぼうっと突っ立っているだけだ。

「災難だったなぁ。部下が皆おっちんじまうなんて」

憲兵が近づいてきて嘲る。心底楽しそうな笑みを浮かべて。

「黙れ」

「あんたが悪いんだよ。深海棲艦の生態調査と嘯いて治療なんかしてさ」

「黙れ」

「大将の言う通りにしてればこんなことにはならなかったのになぁ!」

憲兵に腹を蹴り飛ばされる。もう暴力による痛みなど感じなくなった。

これは自分に対する罰。長門たちを死なせておいて、のうのうと生きている自分への。

「ほら立てよ。軍人ならシャキッとするべきだろ?」

言葉に従い立ち上がろうとする。同時に、空に暗雲が立ち込めてきた。

「はぁ。時化ってくるとかふざけんなよなぁ」

「そんな予報は無かったな」

「こりゃ揺れるな。あと少しで到着だったのに…ったく」

表向きには、天皇陛下から受け賜った艦隊を喪った罰として流刑されていることになっている。

――実際には、ただ秘密裏に行われる処刑でしかないのだが。

「ん?通信か。はいこちら警備部隊。…は?電探に感アリ?」

刹那、船体が大きく揺れる。

「つっ!」

「え…?あぁ…うわああぁぁぁあ!」

提督は衝撃に耐えられず甲板を転げ、憲兵は海へと投げ出された。

その後、砲撃が憲兵の落下地点に落ち、紅く染まる。

「深海棲艦か…!」

深海棲艦が現れる時、一定範囲の海域が時化るのだ。

このタイミングで出現したということは、当然だろうがこの船の撃沈だ。

どう足掻いても、ここで死ぬ。

人類では、艦娘に勝つことすら出来ないというのに、個々の性能で艦娘に数段勝っている深海棲艦に勝てるはずがない。

そして船に数発の魚雷が直撃、輸送船は爆沈した。


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