【艦これ】提督「クソッタレな世界を」長門「生き残るために抗おう」【安価スレ】
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25: ◆k5OCMHkyEc[saga]
2017/10/29(日) 17:17:20.31 ID:5kjN12kv0
「まったく…。司令の置かれていた状況を知っちゃったら、私は怒ったりできないわよ」

蒼白い瞳が、真っ直ぐに提督を射抜く。その視線に耐えかねて、提督は目を背ける。

「はぁ…。そんな後ろ向きな司令は好きじゃないわ」

陽炎は手を離し、踵を返す。そして、再度口を開く。

「早くいつもの司令に戻って。いつもの司令と楽しく話すのが、私は一番好きなのよ」

ばーい、と手を振り部屋を後にした陽炎。先ほどまで手が添えられていた頬に手を当て、提督は下を向く。

「情けないな…。何もしてあげられない自分が…」

陽炎の手が震えていた。心に深い傷を負っていたはずの陽炎に、励まされた。

しかし、自分はそんな陽炎に何もしてあげられなかった。

そんな自分が、情けなかった。

「…俺が生きてる意味は、あるのかな」

何も出来ない自分が恨めしい。

そんな気持ちを表す言葉が、無意識のうちに口から出ていた。

「…駄目だ。こんなことを言っていたら。前向きにならないと」

顔を数回殴り、思考をリセットする。

「…痛いな。憲兵に殴られた時は何も感じなかったのに。なんでだろうな」

心が少しだけ癒え、痛みを痛みと認識出来るようになった体が、危険信号を脳へと伝えた。

「どうすればいいのかな…。皆に許してもらえるには…」

赤くなった手を見て呟く。その言葉を、陽炎は聞き逃さなかった。

「司令が思い詰めることは無いでしょ…!悪いのは大将たちなんだから…!」

蒼白い瞳は光を帯び、海中へと向けられる。

「司令をここまで追い詰めた責任…。いつか償って貰うわよ…」

陽炎は音を立てず、部屋へと戻った。


Hey提督!次やることを教えてくだサーイ!↓2


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