【艦これ】提督「クソッタレな世界を」長門「生き残るために抗おう」【安価スレ】
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196: ◆k5OCMHkyEc[saga]
2017/11/23(木) 01:10:16.28 ID:B23tW/AU0
重苦しい雰囲気が辺りに漂う。

その中で、提督は何かを呟いている。

「はぁ。しょうがない人ね」

見かねた南方棲戦姫は、提督に発言を促す。

「ほら。他に言いたいことがあるんでしょう?言いたいことははっきり言わないと」

「…ああ」

小さく頷いた提督は、数秒思考して口を開く。

「…ある程度だけど、今後の行動は考えたんだ」

「まず、暫くの間は姿を隠して、監視の目を逃れる。その間は、深海棲艦と艦娘の連携強化に時間と労力を割きたい」

「…まぁ、昨日の合同訓練で身に染みたわけだからな。…なぁ?」

「…んぁ…!?」

レ級を一瞥しながらそう述べる戦艦水鬼。うたた寝をしていたレ級は、すぐに目覚めて反応する。

「次に、大本営が戦争の理由を隠しているのが理解出来ないんだ。だから…」

「何があったのか教えろ…と」

「…そうだよ」

顎に手を当てながら、提督の言おうとしたことを言った中枢棲姫。その目は若干の愁いを帯びていた。

「…いいだろう。幾らかは話す」

「我々の役目は海を守ることだ。人が汚した海を浄化し、資源に還元して平等に分配することで牽制を行う」

「戦争さえ起きなければ、浄化は追い付くからな。資源を送れば、無駄な戦争は起きないと踏んでいた」

「不可侵の契約を結んでいた我々は、浄化と還元に注力出来た」

「…しかし、強欲な人どもは我々の住処を突如攻撃した。資源と技術への欲が出たのだろうな」

「あくまで、我々は反撃したに過ぎない。あちらが停戦すれば、我々もやめるつもりだ」

しかし、一度付いた火は消えるまで燃え続ける。

戦争という火も同じ。どちらかが滅ぶか降伏という水を掛けるまで、決して消えることのない炎。

「…開戦から数ヵ月。艦船しか動員しなかった人が、突然艦娘を挙って使いだした」

「…理由は分かっている…が。それは言えん。自分で知るべきだ」

平和に過ごしていたのに、突然襲われた。

そんな辛いことがあっても、共に戦ってくれる。

彼女らが求めているのは、嘗て享受していた安寧なのだろうか。

それとも――。


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