ジャンヌ・ダルク「寝ぼけ眼の貴方と」
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8:名無しNIPPER[sage saga]
2017/10/29(日) 00:51:06.02 ID:xEnS6ULnO
「んぅ……」

「ふふ」

「……マスター」

「?」

「許していただけるのですか?」

「許すも何も……ジャンヌのこと、悪く思ったりなんてしてないから」

「……ありがとうございます」

「いいえ。……ああ、だけど」

「……なんでしょう?」

「本当に何もしなかった?」


 安心したように息を吐くジャンヌ。

 抱き締めた背中をあやすようにして撫でながら、その彼女へ言葉を。


「囁く、っていうそれをしてないのは分かった。……分かったんだけど」

「だけど……?」

「それ以外はどうなのかなって」

「……それ以外?」

「それ以外」

「……」

「……」

「……その、マスター」

「うん?」

「もしかして……えっと、起きていたのですか?」

「いや、寝てたよ。それは絶対」

「……」

「隠したいのならいいんだけど。僕はそれでも……」

「い、いえっ!」

「?」

「いえ、言います。貴方に隠し事などしたくありませんから……」


 もじもじ、と。数度口を動かして、けれど言葉は紡げず。そうして数秒間を置いて。

 髪を弄っていた手を更に先へ。頭の後ろまで回して抱き抱えるような形へ変えてから、ゆっくりと小さな声で呟きを。


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