ジャンヌ・ダルク「寝ぼけ眼の貴方と」
1- 20
7:名無しNIPPER[sage saga]
2017/10/29(日) 00:50:08.75 ID:xEnS6ULnO
「……嘘?」


 緩んだ中へ申し訳なさそうな色を一筋差し込んで、先のとは少し違う上目遣い。


「はい。……聞いたのは本当です。そういったお話があるのだということは。けれど、実際に行動へ起こしたわけではないのです」

「っていうと……?」

「つまり」

「つまり?」

「聞かせてもらえると思ったのです。聞かせてほしいと思っていた言葉を、貴方から」


 恥じらうように。

 伏せはせず、けれどふらふらと泳ぐ瞳。揺らぎながらも触れ続け、重なり続けて、強く深く密着している体勢は解かずに言う。


「僕から?」

「はい」

「好きだ、って言ってほしくて?」

「……はい」

「愛してる、って言ってほしくて?」

「……はい」

「……」

「……」

「……ジャンヌは可愛いなぁ」


 ぎゅう。

 抱き締める。恋しくて愛おしくて、温かな想いが込み上げてきて。思わずつい、気付いたら抱き締める力を強めていた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
15Res/14.24 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice