武内P「絶対にアイドルに手を出したりしませんッ!!」
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6: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2017/10/28(土) 14:47:10.80 ID:qZdx75aV0
凛「……別に大丈夫だよ。プロデューサーは良識のある人だから、仕事にみだりに私情なんか持ち出さない。パワハラとかセクハラとか、細心の注意を払ってくれるよ」

凛「それとも美嘉はプロデューサーが私のことを好き過ぎるからって、未成年の、それも担当アイドルに手を出すような人だと思うの?」

美嘉「う……そんなこと、思わないけどさ」

武内P「……今の症状が未知である以上、私が相手にどれだけ入れ込むかわかりません。信頼していただけるのは嬉しいのですが、万が一の場合も考えた方がいいかと」

美嘉「そう! それそれそれ!!」

凛「ビンタして終わりでしょ」

武・処『え?』

凛「ありえないけど、もしプロデューサーが血迷って私を襲いかかってきたらビンタして終わるから」

美嘉「いや……そんな簡単な話じゃ」

凛「簡単だよ。力じゃどうしたって勝ち目なんかないけど、プロデューサーだよ? 私に我慢できずに手を出すことすらありえないけど、我慢できずに手を出すほど好きな私に頬を叩かれて目を覚まさないなんて、もっとありえない」

凛「万が一なんて表現はしょせんは比喩だけど、万が一が同時に起きる確率は億が一。そんなちっちゃな可能性について考える時間、今は無いでしょ」

美嘉「う……」

武内P「その……渋谷さんはそれでいいのでしょうか? 私のように倍も歳の離れた男に好かれて、気持ち悪いでしょう。仲間のために自分を犠牲にすることは止めてください」

美嘉「そう! それそれそれ!! 下手したらコイツ、凛のこと何十年も想い続けるんだよ! それについてはどうするの!!」

凛「結婚すれば解決でしょ」

武・処『え?』

凛「数年で効果が解ければそれで終わり。でも私が子どもと呼べない年齢になっても効果が続いたら、その時は結婚するから」

美嘉「ななななななな、何言ってるかわかってんの!?」

武内P「」

凛「別に私は今好きな人はいないから、プロデューサーとの距離が近いことで勘違いされて困ることは無い。プロデューサーのことは尊敬して信頼もしているから、プロデューサーに好かれたからって気持ち悪いだなんてこれっぽっちも思わない」

凛「結婚するのはプロデューサーがかわいそうってのもあるけど、多分その頃には私もプロデューサーのこと好きになってると思うから。私は人よりちょっと冷たいところがあるけど、プロデューサーみたいに誠実な人に何年も想われて好きになれないほど冷徹じゃないよ」

凛「まあそうはいかなくても、愛する人より愛してくれる人と結婚するのが幸せだって聞くし」

美嘉「だ、だったらアタシが! 後輩にそんな重い役目させらんないから!」

凛「美嘉じゃダメ」

美嘉「な、なんでよ! 別にアタシだってコイツに好かれても、気持ち悪いだなんてまったく思わないから!!」

凛「そっちじゃなくて。美嘉はプロデューサーが本気で迫ったら、ビンタするどころか受け入れそうだから」

美嘉「なっ――――――」

武内P「」

凛「プロデューサーに壁まで押し寄せられて、怒るでも叫ぶでもなく、顔を真っ赤にして震えながら目を閉じそう」

美嘉「りぇ、れんりゃい経験ほうちゅなアタシが、しょんなブジャマしゃらしゅわけないでしょ!!」

凛「説得力皆無だね」

美嘉「くっ……」


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