武内P「絶対にアイドルに手を出したりしませんッ!!」
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30: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2017/10/28(土) 20:42:17.31 ID:qZdx75aV0
武内P(……突然私に抱きついた本田さんの体はかすかに震え、まるで雪の降る夜に寒さに怯える子どものようでした)

武内P(目を合わせようにも、その瞳は固く閉ざされ……自然と私は、慰めようと彼女の頭に手を置いていました)

武内P「本田さん……私は……私は」

未央「……ほら! それに私お買い得なんだよ!」ガバッ

武内P「……」

未央「この写真集見てよ! 15歳にしてこの谷間! うーん、我ながらエッチィですなあ! これを好きにできるんだよ? よ、幸せ者!」

武内P(誤魔化そうとふざけてみせても……)

未央「なんだか美嘉ねぇみたいに逆サバしてるんじゃないかって言われてるらしいけど、調べてみる? キャー!」

武内P(……目じりの涙は消せません)

武内P「本田さん」

未央「え……どうしたのそんなマジなトーンで。ほ、本当に測っちゃう?」

武内P「私は何があっても、貴女たちを見守りたいと思っています」

未央「……プロデューサー?」

武内P「私の言葉が足りず……いえ、勇気が無かったために、貴女には辛い想いをさせました」

未央「あ、あれは私だってっ!!」

武内P「いいえ。貴女があの日のためにどれだけの努力を重ね、意気込んでいたのか私は知っていました。もっと私が貴女たちに歩み寄ってさえいれば、その意気込みの強さに危うさを感じ取ることができたはずなのです」

武内P「これからも思慮が足りず、貴方が助けを必要としている時に、適切なことを行えないかもしれません」

武内P「ですが、そばにいることだけは約束します。時間がかかっても、必ず力になって見せます」

未央「プロデューサー……」

武内P「だから、寂しがらないでください。貴女には私だけでなく、たくさんの仲間もいるのですから」

未央「……」

未央「私……プロデューサーが誰かを好きになるのが嫌なのって……寂しいからなのかな?」

武内P「嫌、なんですか?」

未央「うん。今回の話を聞いて真っ先に思ったのは……プロデューサーが遠くに行っちゃう。嫌だ。引きとめなきゃ……だった」

未央「他の人たちと仲良くしててもそんなこと思わないのに……今日は胸が締め付けられて、体が寒く感じた。いざって時に、プロデューサーが隣で不器用な笑顔を見せてくれないんだって」

武内P「大丈夫です本田さん。私はずっとそばにいます」

未央「それは……サー……として?」

武内P「え?」

未央「ううん、なんでもない」

未央「いやー、まったく。この年になって寂しくって泣いちゃうだなんて! 今回のこと、私とプロデューサーの二人だけの内緒だからね!」

武内P「はい、承知しました」

未央「ごめんね、長々と引き留めちゃって。そろそろ誰か気づくと思うから、ここを離れた方がいいよ」

武内P「そうですね。それでは失礼します」

未央「――あ」

武内P「どうかされましたか?」

未央「その……ね? 時間いっぱいになって……誰にするか決めあぐねたら」





――私にしてくれて、いいから


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