7:名無しNIPPER
2017/10/26(木) 17:54:08.81 ID:asL/AF86O
【三船美優】
Pさんは正式に、佐久間まゆさんのプロデューサーとして活動することとなりました。
まゆさんはとても可愛らしく、その上、非常に頑張り屋さんだったようです。
デビューしてから、瞬く間に「スター」の仲間入りを果たしました。
彼女がオリコンのトップ10入りを果たした日、私は彼からプロポーズをされました。
そして、私たちは「婚約者」となりました。
それから数日後、彼は私にこう言いました。
「佐久間まゆに、会ってくれないか?」と。
私は特に断る理由もないので、了解しました。
そして当日、私達3人は顔を合わせました。
その時、同じ女である私はすぐにわかりました。彼女はPさんに恋をしていると。
彼女のPさんを見る眼差しは、恋をする乙女のそれでした。
Pさんが席を立った時、私は意を決して聞きました。
「まゆさん、Pさんのこと、好き?」と。
彼女は素直に、頷いてくれました。
そして思ったのです。この人と、友達になりたい、と。
同じ人を好きになってしまったけれど、そんな私達なら、きっと仲良くなれる、と。
「そう・・・でも、私、まゆさんとは友達になりたいな。名前も似ているし。」
「そんなことを言っていると、まゆ、Pさんのこと取っちゃいますよぉ?」
表情こそにこやかでしたが、そこには明らかな敵意がありました。
「その時はその時。一人の男のせいで、人生の実りを少なくすることはないわ。」
Pさんは私にとってとても大切な人だけれど、私はこの人と仲良くなりたい。そう思いました。
少しずつ話をしていくうちに、まゆさんも心を開いてくださりました。
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