5:名無しNIPPER
2017/10/26(木) 17:52:15.23 ID:asL/AF86O
【佐久間まゆ】
東京に来てから、私は必死に努力しました。
歌、ダンス、演技、様々な厳しいレッスンを毎日こなしました。
しかし、Pさんが私を見てくださるだけで、私はどんなことも乗り越えていけました。
どんなに辛いレッスンも、彼が声をかけてくれるだけで、幸せに変わりました。
そして、CDデビュー、テレビ出演、ドラマ出演と、どんどん「売れっ子」になりました。
そしてついに、CDがオリコンでトップ10入りを果たしました。
その後、仕事はどんどん増えていきました。
それと同時に、どうしてもPさんには相談し難いことが出てくるようになりました。
そんなある日、私はPさんに告げられました。
「まゆに、会わせたい人がいる。」と。
彼の表情から、嫌な予感はしましたが、私は了解しました。
そして当日、彼が紹介してくださったのは、三船美優さん。彼の婚約者でした。
私は平然を装いましたが、美優さんは気付いていたのでしょう。
彼が席を立った時、美優さんは言いました。
「まゆさん、Pさんのこと、好きですか?」
あぁ、やっぱりこの人は気付いていたんだ。私は素直に頷きました。
「そう・・・でも、私、まゆさんとは友達になりたいな。名前も似ているし。」
なんて甘い人なんでしょう。それとも、それは私など眼中にないということでしょうか。
「そんなことを言っていると、まゆ、Pさんのこと取っちゃいますよ?」
「その時はその時。一人の男のせいで、人生の実りを少なくすることはないわ。」
あぁ、まゆは、今はこの人にかなわない。そう思いました。
そして、少しずつ話をするうちに、私と美優さんは打ち解けていきました。
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