11:名無しNIPPER
2017/10/26(木) 17:59:40.59 ID:asL/AF86O
【P】
歳も変わった1月の中旬。世間ではセンター試験の日でした。
その日は本当に寒く、夜明け前から雪が降っていました。
「センター試験の日は雪になる」なんてジンクスを思い出したくらいの雪でした。
たまたま休みだった私は、家で資料をまとめ、今後の方針を再度確認していました。
そして、遅めの昼食を食べ、趣味のギターでも弾こうと思っていた時でした。
ふと廊下で足音がしました。
私の住んでいたマンションは廊下の足音が響くので、住民からよく改善の声が上がっていました。
その足音は、間違いなく、まゆのものでした。
玄関を開けて迎えると、まゆは寒そうにしていました。
そこで私はホットココアを入れ、ヒーターの前に座らせました。
まゆは、とくに来た理由を話すことはありませんでした。
ただ、普段通りに雑談をしていました。
3時近くになり、お茶にしようと思ったところで、まゆは立ち上がりました。
「コーヒー、淹れますね。」と。
それはよくあることなので、いつも通り、お願いしました。
しかし、まゆの持ってきてくれたコーヒーを飲んだ後から、急に眠気が襲って来て・・・
私は意識を失いました。
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