【デレマス】タクシー運転手「お客さんはアイドルとプロデューサー その3」
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8: ◆RSTRDcqbEQ[saga]
2017/10/24(火) 00:24:20.00 ID:nVh1654C0
楓さん「はい、いつも私のことを考えてくれて仕事を持って来てくれます。ですよね、Pさん♪」

Pさん「え、も、もちろんです、担当アイドルですから。」

楓さん「むぅ、なんだか当たり障りのないコメントですね。Pさんは私のことが嫌いなんですか?」
以下略 AAS



9: ◆RSTRDcqbEQ[saga]
2017/10/24(火) 00:25:02.82 ID:nVh1654C0
楓さん「私は」


楓さん「Pさんのこと、好きですよ。」

以下略 AAS



10: ◆RSTRDcqbEQ[saga]
2017/10/24(火) 00:25:56.68 ID:nVh1654C0
Pさん「え、あの、それは、」

楓さん「もちろん、仕事仲間や友達としてという意味」

Pさん「あ、なんだ、ですよね〜いや〜ビックリし」
以下略 AAS



11: ◆RSTRDcqbEQ[saga]
2017/10/24(火) 00:27:07.47 ID:nVh1654C0
数分の沈黙、口を切ったのはPさんだった。

Pさん「い、いや〜静かですね、運転手さん、ラジオをつけてもらえますか?」

ヘタレだ。このPさんヘタレ野郎だ。
以下略 AAS



12: ◆RSTRDcqbEQ[saga]
2017/10/24(火) 00:28:08.38 ID:nVh1654C0
ラジオ音声「真夜中のMagic Hour〜♪今日のお相手は私、川島瑞樹が担当しています。まだ外は雨が降っているらしいけど「これならお肌が乾燥しないわ〜」なんて、思ってないでしょうね。え?「瑞樹さんはそう考えてるんじゃないの?」ですって?甘い!甘いわ!もしそう思うならあなたは真の川島瑞樹ファンじゃないわ!いい?今降っている雨はただの水の雨じゃないの。酸性、そう酸を含んでいる雨なの!酸はお肌の敵よ!酸がどれだけ肌に悪いか━━━」


なんか、濃い人がラジオやっているなぁ…


13: ◆RSTRDcqbEQ[saga]
2017/10/24(火) 00:31:26.44 ID:nVh1654C0
楓さん「あ、今日のマジアワ、瑞樹さんがやっているんですね。ふふっ、瑞樹さん、面白いですね。」

Pさん「そ、そうですね。いや〜瑞樹さん、今日も面白いな〜」

どうやら2人の共通の知り合いっぽい。


14: ◆RSTRDcqbEQ[saga]
2017/10/24(火) 00:36:42.53 ID:nVh1654C0
楓さん「Pさんは瑞樹さんのような面白い女性が好きなんですか?」

Pさん「え、ええ。まあ、一応。」

楓さん「良かった、じゃあ私のこと好きなんですね♪」
以下略 AAS



15: ◆RSTRDcqbEQ[saga]
2017/10/24(火) 00:37:36.65 ID:nVh1654C0
ラジオ音声「いい?雨の日のお肌対策その6は、って、何?   メールを読んでくれ、ですって。最低でもお肌対策その17までは言いたかったのに〜瑞樹、悲しいわ。ま、そんな事言ってたってしょうがないわね。じゃあ続いてのメールはマジアワネーム、めいぷるさんからで〜す♪」

ラジオ音声「「瑞樹さん、マジアワです。」はいマジアワ〜♪」

ラジオ音声「「私は最近、困っているがあります。私は同じ職場に好きな人がいます。その人にアプローチをかけてはいるのですが、彼はなかなか鈍感で気付いてくれません。彼を振り向かせるにはどうしたらいいのでしょうか?」」


16: ◆RSTRDcqbEQ[saga]
2017/10/24(火) 00:38:17.57 ID:nVh1654C0
ラジオ音声「同じ職場での色恋沙汰ってなかなか進まないのよね〜私も以前働いて場所でもそういう風景をよく見たわ。周りの目もあるし、玉砕しちゃったり、もし別れちゃったりしてもすぐには離れられないからもしバッタリ会っちゃった時なんてもう、耐えられないわよね。」

ラジオ音声「めいぷるさん、あなたの気持ちはよくわかるわ。けどそんな所で立ち止まっていると、いつまでたってもあなたの気持ちは彼には伝わらないわ。こうゆう時こそね、少女漫画のごとく直接彼にアタックすればいいのよ!向こうがその気になればこっちの勝ちよ!なんだったらいきなりキスでもしちゃえばいいじゃない♪」


17: ◆RSTRDcqbEQ[saga]
2017/10/24(火) 00:39:38.60 ID:nVh1654C0
誰も喋らないタクシー車内。そんななか楓さんが急に、

楓さん「なんだかラジオつまらないな〜私音楽が聞きたいです♪」

ウソつけ。さっき自分「面白い」言ってたじゃん。


18: ◆RSTRDcqbEQ[saga]
2017/10/24(火) 00:40:17.94 ID:nVh1654C0
さっきのラジオの内容からして楓さんが何したいかだいたい分かる。

楓さんも多分俺が察してることを分かってて言ったのだろう。アンタ絶対酔ってないだろ。

楓さんの緑色の右目がバックミラー越しに俺に訴えかけてくる。
以下略 AAS



19: ◆RSTRDcqbEQ[saga]
2017/10/24(火) 00:40:57.16 ID:nVh1654C0
「そうですね。FMにでもしましょうか。」

Pさん「え、ちょっ」

楓さん「お願いします♪」
以下略 AAS



20: ◆RSTRDcqbEQ[saga]
2017/10/24(火) 00:41:35.21 ID:nVh1654C0
それから俺は目的地に着くまでバックミラーどころかサイドミラーすら見なかった。

多分タクシー運転手になってから、いや、人生で一番危ない運転だっただろう。


21: ◆RSTRDcqbEQ[saga]
2017/10/24(火) 00:42:37.64 ID:nVh1654C0
なんとか事故らず目的地に着くことができた。

Pさん「ほら、家に着きましたよ。僕が支払いますから楓さんは先に降りて下さい。」

先に降りた楓さんを見た後、俺は料金を受け取る。


22: ◆RSTRDcqbEQ[saga]
2017/10/24(火) 00:43:09.58 ID:nVh1654C0
料金を受け取る時に、

Pさん「僕から告白したかったのに」

と言われた。ありゃ、そりゃ悪い事したな。


23: ◆RSTRDcqbEQ[saga]
2017/10/24(火) 00:43:53.28 ID:nVh1654C0
楓さんを背負って楓さんの自宅のマンションに入っていくPさんを俺は見送り、

まだまだ夜はこれからと思い、次のお客さんを求めてタクシーを再び走らせた。

雨はやんでた。


24: ◆RSTRDcqbEQ[saga]
2017/10/24(火) 00:44:22.73 ID:nVh1654C0
〜二日後 月曜日〜

俺は会社の休憩室でテレビを見ていた。

テレビ「先週の金曜に行われた高垣楓さんのライブは2万人の観客を動員し━━」
以下略 AAS



25: ◆RSTRDcqbEQ[saga]
2017/10/24(火) 00:45:06.65 ID:nVh1654C0
もしこのファンたちがこの前の車内の中の出来事を知ったらどうなるのか。俺には想像できない。

しかしよく車内であんな事したもんだ。いや、見てないけど。

なんであんな事できたのだろう。俺なりに考えてみた。


26: ◆RSTRDcqbEQ[saga]
2017/10/24(火) 00:46:33.65 ID:nVh1654C0
多分だが、

他の物を全て失ってでも、プロデューサーが欲しかったのだろう。

それほど彼女はプロデューサーのことが好きだった、だからタクシーの中でも告白できた。
以下略 AAS



27: ◆RSTRDcqbEQ[saga]
2017/10/24(火) 00:52:46.62 ID:nVh1654C0
終わりです。

この作品を書き終えた時に
@楓さんなのにダジャレ言ってない。
Aこういう時って社用車使うよね。
以下略 AAS



28:名無しNIPPER[sage]
2017/10/24(火) 01:17:42.73 ID:IS8DfNIA0
乙。

逆に事故った時を考えて 会社契約のハイヤー利用の可能性が。
とはいえ、完全プライベートなら建前では会社は 関与出来ないのでこういうのもあるだろよ。

以下略 AAS



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