子天狗「めくらて〜ん〜ぐ〜さーまー♪」
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17: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/10/21(土) 22:21:02.18 ID:3SwLj5em0

巫女「……うん、もういい加減食べていい頃よね? これ以上炙ると焦げそうだし」

巫女「それじゃ、いただきまー――きゃっ!」

ビョォォォォ……。

たぬき(なんだ? 突然突風が!)

巫女(こ、子供の妖怪が目の前に?)

子天狗「待ちなー、そこ座る自殺希望の人間めー」

子天狗「颯爽と現れ出でたこの子天狗の登場に驚いて、少々こっちに注意を向けると良いと思うよ」バーン!

巫女「あ、アンタ誰よ! 人の食事の邪魔しといて!」

巫女「折角焼けたわたしの茸、みーんな地面に落ちちゃったじゃない!」

たぬき(ついでにあっしの計画を、全くのぱぁにしやがって!)


子天狗「アンタ誰さと訊かれれば、答えるあたしゃー子天狗さ」

子天狗「おい人間。貴女が嘘つき狐の言っていた、借金に悩む巫女ですか?」

巫女「な、なんでアンタ、わたしが借金に追われてるってことを知ってんの?」

巫女「はっ! ま、まさか金貸し金玉(かなだま)の使いなんじゃ」

子天狗「使いと言われれば使いですー。でも人間――」

巫女「やっぱり! 月末には返すって言ってんのに!!」

巫女「黄泉に連れて行かれて強制労働……。そんなの絶対お断りっ!」サッ

子天狗「あたしゃ親分天狗のお使いをって、一体その札はなんですか?」

巫女「招・雷っ!!」

パリパリ、ダーンッ!!

子天狗「きゃーっ!!!?」

巫女「……ちっ、外したか!」

子天狗「お前、雷神でもないのに雷を! 山火事になったらどうするんだー!」


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