16: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/10/21(土) 22:18:32.42 ID:3SwLj5em0
たぬき「一応火も起こしてから離れますんで。この茸でも焼いててくださいよ」
巫女「茸ねぇ……。あんまり好きじゃないんだけど」
たぬき「なら、こっちの山菜の方にします? 下処理面倒くさいですよ」
巫女「するワケないでしょこのわたしが。ほら、分かったからさっさと行きなさい」
巫女「今度はちゃんと美味しい物、両手に抱えて戻りなさいよ? 分かった?」
たぬき「はい、はい! 勿論で! ……じゃ、行ってきやす」
巫女「まったく、ホント愚図。……茸は焼くだけでいいのかしら?」
巫女「あーもう、焚き火で料理するのって苦手なのよね……。あつっ! やだ、火の粉飛んできたー!」
たぬき「………へへ」
たぬき「へっへ……!」
たぬき「へぇーへっへ! あのアマ、まんまと茸焼いてやがる」
たぬき「てめぇの焼いてるその中に、毒茸が混じっているとも知らないで」
巫女「あ、結構美味しそうな匂い。……もうそろそろいい具合かしら?」
巫女「味噌とかお醤油とかあればって、あー、荷物はあの馬鹿たぬきが持ってるんだった」
巫女「全く、いつも肝心な時に居ないんだからあの役立たず」
たぬき(その役立たずはアンタの後ろに隠れてて、アンタ自身が役立たずになるところを見収めようとしていやすがね!)
25Res/15.46 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20