3: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/10/19(木) 23:51:00.48 ID:S4DrTrVN0
レッスンルームの扉を閉め、更衣室へ向かう。汗はそれほどかいていないけれど、やっぱあり慣れたジャージに着替えたい。
壁に掛けられた時計を見る…ボイスレッスンをしていたらすっかり遅くなってしまった。もうこんな時間だ。なるべく早めに帰らないと明日に響くかも。
あ、そうだ、明日と言えば。必要な資料があったんだ。ちゃんと持ってきたっけ?
少し気になってカバンを探る…けど、あるのは着替えた服と、来る前に買った漫画だけで必要な資料はどこを探してもなかった。
忘れちゃったみたいだ。
「取りに行かないとなぁ…」
この時間だと、もう事務所には誰もいないかも。誰もいない学校と同じようなもので、誰もいない事務所も中々怖いからあまり気が進まない。ホラー漫画は平気だけど、平気だからと言ってこういうことまで大丈夫だというわけでもない。
でも、取りに行かないといけないのは確かなことで…。
「…ふぅ」
一度落とした肩を持ち上げて、私は事務所へと向かった。
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