無職「死ぬ前に正義の味方になりたい」
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11:1 ◆fI3IsffsEN8c[sage]
2017/10/18(水) 23:36:20.21 ID:nGPyFBJ90
少女「もしもし、おっさん?今ね。お母さんは被害届けを出したよ」

無職「いいか、被害届けは一度出して取り下げたらもう出せないから何を言われても取り下げるな。」

少女「おっさんはこれから何をするの?」

無職「お前の恐怖心を与える相手と話す」

少女「それって・・」

男「誰…お前?」

無職「忘れたのかな?公園の時に名刺をくれたじゃないか」

男「あー、あの時の男か。で、なんで俺の車のボンネットに座ってるの?」

無職「椿組の構成員のお前に反省させる為だな」

男「椿組?うーん・・・わからないなぁ。もしかして俺のことをなめてんの?」

無職「逆に聞きたいがお前こそ、俺のことをなめてるのか?」

男「あんたは何者なんだ」

無職「無職だよ。ただ元機動隊の特殊部隊だという過去がある」

男「名刺を渡すんじゃなかった」

無職「あの場でお前が怒鳴り声をあげなければ、俺はお前の事を知らない お前も俺のことを知らずに人生を歩んでいただろうな」

男「何がしたい?」

無職「まず、お前の組は警察に捕まる。構成員のお前も捕まるし、店もなくなる。たくさんの余罪つきで実刑は間違いない」

男「それで・・・お前は何をする為にここに来た?」

無職「ん?お前を二度と悪さ出来ないようにするためさ」

男「[ピーーー]のか?」

無職「そんな物騒な言葉は使わないでほしいな」

男「今から子分たちが来るからすぐに帰れ」

無職「構わないよ。俺はお前に説教をするために来たのだから」

男「今からお前を監禁して生きてる事を後悔してやるよ」

-1時間後-

無職「ハァハァ」

無職《男の子分が持ってる刃物で刺されちゃったな》

無職《男や子分たちは俺が拳で締め上げる事が出来たが・・・》

無職《俺はもうすぐ死ぬなぁ 生命保険は親におりるだろうし、男は傷害致死もプラスされて二度と少女や次の被害者となるであろう女の子の前に来ないだろ
う》

無職《刃物で皮膚を刺されると冷たく感じるとは知らなかった。俺は世の中、正義の味方が存在すると思っていたが・・・そんな者は幻想にすぎないし、綺麗な社会なんて何処にも存在しない》

無職《娘や女房の事を考えると悲しくなるな》

無職《日頃からニュースを見て感じてきた事がある。どうして通り魔は女や子供などを対象に狙うのだろう。強い組織に立ち向かう事はなぜ考えない?》

【お父さん】

無職「久しぶりだね お母さんに首を絞められた時は怖くなかったか?」

 【怖かった。お父さんが早く帰ってきて助けてほしかったよ】

無職「ごめんね・・・。お父さんは悪い人達と戦う訓練をしていたんだけど」

無職「身近な悪い人達の存在を把握出来ずにいたんだ」

 【一緒に幸せで苦痛を感じない世界に行こう。そこでお母さんと一緒に三人で幸せに暮らそう】

無職「うん。お母さんは相変わらず料理を作るのは下手かな?」

 【ううん、上手くなったよ】

 【あなた・・・どうして少女を救おうと思ったの?】

無職「どうしてだろう。お前と結婚する前にも言っていたが俺は戦隊ヒーローが昔から好きだったんだ。」


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