【ミリマス】その仕事場は(プロちゃんにとって)タブー
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33: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/10/20(金) 06:48:27.39 ID:BDU4dsSw0

「ねぇ、プロちゃん」

「ん? どうした茜、改まって」

「……大切なこと、忘れてない?」

そう、そうだぞこのヤボめ。
星梨花ちゃんを褒めるよりもまず先に、労う相手がいるでしょーが!

……茜ちゃんは、そう思って言ったつもりだったのに。

「おっ、そういえばもうこんな時間なのか。そろそろ事務所に戻らないと、次のお迎えに遅れるな」

プロちゃんったら、時間について訊かれたんだと勘違い。バカ! バカバカバカバカバカバーカっ!!
星梨花ちゃんにバレちゃダメな手前、こっちからおねだりするわけになんていかないのに……気づいてくれたっていいじゃんか!

でもそんな私の葛藤を知らないプロちゃんに「じゃ、行くぞ」と急かされて、
星梨花ちゃんが慌てた様子で紙コップのジュースを飲み干した。

それから二人は一緒になって席を立つと。

「それじゃ、俺次の現場だから。茜もオフを楽しめよ」

「また明日、劇場で会いましょうね茜さん」

そのまま、二人仲良く事務所に戻るために歩き出す。

「うんうん、じゃあまた劇場でねー!」……なんて笑顔であげた手をフリフリ、
二人が見えなくなるまで目で追う私はなんなのさ。

急に騒がしさを増したフードコート。
雑踏の喧騒に紛れながら、自分で自分の前髪をそっとひと撫で呟いた。

「ん、もう! プロちゃんめぇ〜……今に見ろぉ!」」

もうホントにあったま来たんだから!これからの茜ちゃんはもっーともーっとワガママに。

その手を焼かせて焼かせて焼かせまくって――それこそ拒めど逃げども行けどもだ――
私から目を離す暇なんて無いぐらい、アナタを困らせてやるんだからっ! もぉーっ!!


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