【モバマスSS・北条加蓮】《今に至るまでの話》
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12: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/10/17(火) 06:08:07.05 ID:829Qgmpy0
高校生になると加蓮は部活に誘われた。
「合唱部はどう?」
「ダンス部興味ない?」
13: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/10/17(火) 06:09:17.16 ID:829Qgmpy0
ネイルアートは上手になっていた。
入院生活から離れたので髪をカールした。
地毛を強調するように明るい色を入れた。
14: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/10/17(火) 06:10:19.56 ID:829Qgmpy0
加蓮が街を歩いていると男に声をかけられた。
ナンパだろうと訝しんだ。
足早に立ち去ろうとした。
15: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/10/17(火) 06:11:06.31 ID:829Qgmpy0
「こんにちは。少し時間いいかな?」
加蓮が街を歩いているとまた声をかけられた。
どこかで聞き覚えのある声だった。
16: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/10/17(火) 06:11:45.17 ID:829Qgmpy0
「何かおかしかった?」
「いや、アンタ。そんな強気で言い切ってさ、失敗した時の責任とか取れるわけ?」
「いや?」
17: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/10/17(火) 06:12:30.76 ID:829Qgmpy0
しばらくしてレッスンが始まった。
レッスンのたびに加蓮は自信をなくした。
長い時間動くことはできなかった。
18: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/10/17(火) 06:13:39.31 ID:829Qgmpy0
加蓮は逃げたくないと思った。
始めることから逃げていたのだから、続けることから逃げたくはなかった。
彼女は負けず嫌いだった。
19: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/10/17(火) 06:14:26.03 ID:829Qgmpy0
ひと月経っても毎日が嫌だった。
レッスンは厳しかった。
同じ事務所のアイドルは華やかな世界で活躍していた。
20: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/10/17(火) 06:15:00.24 ID:829Qgmpy0
しばらくすると加蓮に仕事が来た。
ミニライブの仕事だった。
ライブ前日、加蓮は不安を感じていた。
21: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/10/17(火) 06:15:35.63 ID:829Qgmpy0
緊張と寝不足で身体は思うように動かなかった。
ライブ中、加蓮は倒れた。
目の前が反転して、白くなった。
22: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/10/17(火) 06:16:05.22 ID:829Qgmpy0
悔しくて泣いた。
帰って休めという言葉は正しかった。
裏切ってしまったと泣いた。
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